なぜエアコンは簡単に捨ててはいけないのか?
家電、正しく処分してますか?
エアコンやテレビ、洗濯機、冷蔵庫といった家電は、家電リサイクル法に則って処分しなければなりません。
しかし、これらの家電を購入する場合は、買い替えとなるケースが多いため、新家電を購入したお店で古い家電(処分したい家電)を引き取ってもらうという人がほとんどでしょう。
そのため、家電リサイクル法について、あまり意識したことがない、という人も多いかもしれません。実際には家電買い替えのための引き取りは家電リサイクル法に則った正しい処分方法となっており、引き取りが利用できない場合には、自治体の家電回収サービスを依頼したり、家電の指定引き取り場所まで自ら処分品を持ち込んだりしなければならず、結構面倒だったりします。

エアコンと地球温暖化
そもそも、なぜエアコンなどの家電だけ特別な処分方法が必要なのでしょうか。エアコンに関して言えば、エアコンには地球温暖化につながる温室効果ガス(フロン)が充填されているから、という理由があります。
フロンは二酸化炭素のおよそ2千倍もの温室効果があると言われ、これを漏らさずに回収することが環境のために求められているのです。家電リサイクル法によって、現在ほとんどのエアコンはフロンを漏らさず正しく処分されていると考えられていますが、残念ながらまだ不法投棄されているエアコンなども存在します。エアコン1台につき平均656グラムのフロンが充填されているのですが、これは二酸化炭素1.3トン分に該当するそうです。1.3トンの二酸化炭素は、およそ93本の杉の木が1年間に吸収する量とのことなので、エアコン1台の不法投棄が環境にかける負荷を考えると、正しい処分がいかに大切かわかるでしょう。ちなみに家電リサイクル法の対象となるエアコンは家庭用エアコンです。家庭用エアコンとは「家庭で使用するもの」として製造・販売されたエアコンのことを指します。
よく事務所で使用しているエアコンだからこのエアコンは事業用エアコン、と勘違いされているケースがあるのですが、家庭用か業務用かは設置場所ではなくエアコンそのもののタイプになりますから注意しましょう。
また、最新のエアコンを購入することで無駄な電量を使用せず省エネにも電気代の節約にもつながります。